フライパンコーティング比較【3】セラミックコートvs.フッ素樹脂加工

フライパンコーティング比較【3】セラミックコートvs.フッ素樹脂加工

今回は、セラミックコートのフライパンが登場!
フッ素樹脂加工のフライパンとは、どんなところが違うの?
ということで、セラミックコートvs.フッ素樹脂加工!
コーティングの比較をしていきます。

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フライパンコーティング比較

セラミックコートのセラミックって?

セラミックを広くとらえると、陶磁器や、レンガ、セメントなどもそう。
フライパンのコーティングとしては、新しいセラミックですが、歴史はとても古いもの。

約1万年前、農耕が始まったころには、土をこねて焼いた鍋や器が使われていました。硬くて耐熱性に優れているので、昔から、暮らしを支えてきた素材なんですね。

フライパンコーティングのセラミックには、そんな歴史がベースにあります。フライパンだけでなく、他のキッチングッズにも、セラミックが使われているものがありますよね。例えば、包丁や、ピーラーの刃。
セラミック包丁こういったセラミックの製品には、硬くて耐熱性に優れているといった長所を、さらに引き出すために、人工的な原料や工程を加えています。
ファインセラミックといって、陶磁器などの自然なセラミックとは、区別されることもあるみたいです。
でも、はっきりした決まりはないので、「セラミックは陶磁器」と理解してもいいですね。

だとすると、フッ素樹脂加工は、その名の通り樹脂だから、セラミックコートとは、素材そのものがぜんぜん違う…

セラミックコートvs.フッ素樹脂加工

くっつきにくさの実験で、薄焼きたまごを焼いた際に、フライパンの中央の温度が140度になってから、たまごを投入したのですが…
たまごを入れる140度になるまで時間が、フッ素樹脂加工のフライパンより、セラミックコートのフライパンの方が、少々長かった印象。
セラミック測定ということで、1分間!と時間を決めて、フライパンの温度が何度まで上がるのか調べてみることにしました。

比べるフライパンはこの3点。
フッ素とセラミック①チェリオットフライパン【株式会社コーベック】フッ素樹脂加工
②グランマーブル【和平フレイズ株式会社】フッ素樹脂加工(マーブルコート)
③軽いねセラミック 【パール金属株式会社】セラミックコート
※【カッコ】の中はメーカー名、以下省略。

3つのフライパンの本体は、すべて熱伝導が良いといわれるアルミ素材。
裏側の形状もよく似たものをピックアップ。
フライパン裏側温度計測には、デジタルサーモメーターという、赤外線を当てて温度を測る温度計を使います。
デジタルサーモメーター

Let’s Try !

1. フライパンを中火で熱します。
火をつける
2. 1分間熱して火を止め、フライパン中央の温度を測ります。
フライパンの中央を測定
さて、何度くらいになるんでしょう?
セラミックコートとフッ素樹脂加工とでは違いがあるの?

最適な予熱時間と温度を知ろう!

3つのフライパンの温度計測が終わり、結果を表にまとめました。
fpan-hyou7フッ素樹脂加工の①チェリオットフライパン②グランマーブルは、たった1分間熱しただけで、200度超え。
セラミックコートの③軽いねセラミックは、フッ素樹脂加工の2つのフライパンより、25度ぐらい低いですね。

フライパン調理の温度の目安は、お料理にもよりますが、140度から180度ぐらい。
セラミックコートの③軽いねセラミックは、中火だと予熱時間は、1分間がちょうどいいかんじ。
フッ素樹脂加工の2つのフライパンは、中火だと、1分より短くていいみたいですね。

コーティングの耐熱温度は?

実験の結果、フッ素樹脂加工のフライパンは、1分間熱しただけで、200度を超えました。

『すぐに温度が上がっていいじゃない!』
と思われるかもしれませんが、実はこれは、注意しなければならないポイント!

コーティングにも、耐熱温度があります。フッ素樹脂は、あくまでも樹脂なので、耐熱温度は、250度前後。
熱し続けると、有害なガスが発生するともいわれています。
マーブルコートフライパン
セラミックコートの耐熱温度は、さすが焼き物!400度前後。
フッ素樹脂のように、ガスが発生することはないので、安全性では優れています。
セラミックフライパン400度って、ふだんのお料理シーンでは、なかなか遭遇しない高温。
例えば、あの石窯で焼くピザ ♪ の石窯の温度が400度くらいだそう。
石窯のピザだったら、ちょっとぐらい熱しすぎても大丈夫?
いえいえ、それは違うんです。

コーティングがダメになる理由とは?

セラミックコートのように、耐熱温度が高くても、予熱のしすぎは ✖。
実験では、何度も熱して、フライパンは空だき状態。フライパンを酷使しすぎました。

フライパンを空だき状態にするのは、コーティングを劣化させる原因のひとつ。これは、フッ素樹脂加工にも、セラミックコートにもいえることです。

こちらは、フッ素樹脂加工の②グランマーブルの説明書。
fpan-50空だき厳禁、火力は中火以下で使用と記載されています。

そうなんです。火加減も注意すべきポイント!

セラミックコートの③軽いねセラミックの説明書にも同じ内容が記載されていました。
fpan-49

気をつけなければいけない火加減!
中火の目安は、火の先端がフライパンの底につくぐらい。
中火の火加減↑↑ このぐらいまでの火加減で調理するのが、コーティングフライパンでは必須。

ガスの火は1000度以上。熱すると、フライパンは膨張します。本体とコーティングの膨張具合いが違うので、急激に熱するとコーティングが剥がれやすくなってしまいます。

なるほど…

ちなみに、弱火は、火元から、フライパンの底までの半分くらいの高さ。
弱火の火加減火加減を守ることは、コーティングを長持ちさせるだけでなく、エコにもつながります。

一度、フライパンの説明書をじっくり読んでみるのもいいかも。
それ知らなかった!なんて意外な発見があるかもしれません。

今回の記事に登場したアイテム 
グランマーブル 26cm(和平フレイズ株式会社)
軽いねセラミック 26cm(パール金属株式会社)
包丁 ピーラー まな板 3点セット(パール金属株式会社)

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