どこに置く? 非常時にさっと取り出せる防災グッズの収納アイデア

どこに置く? 非常時にさっと取り出せる防災グッズの収納アイデア

みなさん、いざというときのための備えはできていますか?
いつ身の回りで起ってもおかしくないのに、備えが二の次になっているご家庭がとても多いように感じます。

準備できているご家庭でも、「どこに収納すればいいかわからない…」とお悩みの方も多いようですね。いざというときに命を守る行動に集中できるように非常用品の収納について見直してみましょう。

防災用品で揃えておくべきアイテムとは?

いざというときのために備えておきたいモノは、大まかに2つに分別できます。

①1次の備え(非常用持ち出しセット)
まずは命を守るための備えを、リュックサックなどに詰めておき、すぐに持ち出せるようにしておきます。

<例>
(貴重品)印かん、現金、貯金通帳
(身を守るもの)救急箱、手袋、ヘルメット、防災ずきん、毛布、衣料品
(あると役立つもの)懐中電灯、ライター、缶切り、ロウソク、ナイフ、ラジオ、電池、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、ロープ、タオル
(食料)食品、水   など


②2次の備え(備蓄品など、自宅非難が可能な場合の備え)

命が守れたら、その後の生活のため、少なくとも1週間は避難できる非常用品を用意するのがベターです。

<例>
飲料水、非常食、トイレットペーパー、非常用トイレ、ティッシュペーパー、マッチ・ろうそく・カセットコンロ など

1次の備え(『非常用持ち出しセット』)の置き場所は?

とっさに持ち出すには、玄関か寝室がベスト

自宅非難が困難な場合は避難所へ。
まずは「逃げる」ということが大前提なので、荷物は最小限に。
ですから、サッと持ち出せるようにコンパクトにまとまった『非常用持ち出しセット』を、玄関または寝室に準備しておきます。

玄関は広い空間ではありませんが、「履いていない靴」や「いつか履くかもしれない靴」を処分してスペースを作ります。下駄箱に入れておくのが無理な場合は、壁面にフックなどを取り付けてかけておくといいでしょう。

普段から通路の確保を!

安全に逃げるためには、『通路の確保』もとても重要。
特に階段や廊下、玄関周りに色々なものを置いているご家庭は要注意!
日ごろから廊下や階段、玄関周りにモノをちょい置きしないよう、『片づけは防災』であることも心得ておきます。

2次の備え(備蓄品など)の収納場所は?

家に大きな被害はなくても、ライフラインが止まってしまう場合に備えて、物資が届くまで生活するための備蓄品が必要です。
せっかく命が助かっても、食料や水がなければ生き延びることができませんから、ここはしっかり備えましょう。

非常用保存食の保存場所と適量について

食品や水は『非常用』となると、とても高くつくので、なかなか揃えられないという声が多く聞かれます。
だから『非常用』として置いておくのではなく、普段から食べなれているモノ(レトルト食品・インスタント麺・乾麺・缶詰など)を備えるようにします。
これらを絶え間なく補充さえしていればOKなので、気負わずできますね。

水も同じく500mlのモノを、いくらかケース買いしておけば、学校や職場など外出時にそのまま持っていくことができますよね。
これも常に補充していればいいし、2Lの方がお得だからということであれば、ご飯を炊く時だけでもこの水を使って補充するようにすれば、消費期限を気にすることなく備えられます。

食料は「最低3日分」できれば「1週間分」を備えておくのが目安ですから、普段食べているモノを…となると、収納場所としてはキッチンがいちばんです。
今一度キッチンを見直して、「使う頻度の少ない食器」や「買ったけれど、置いてあるだけの調理家電や調理器具」を処分してスペースを作ります。

キッチンでスペースが確保できない場合は、普段から在庫管理を把握しやすいよう、キッチンに近い納戸や押入れがいいでしょう。

収納方法としてはなるべく種類別(調理がいるか否かなど)にカゴや箱などで分けて、缶切り、紙皿・紙コップ、割り箸、ウエットティッシュなども一緒に置いておきます。
その他、カセットコンロやクッキング用のポリ袋なども一緒に備えると食事のバリエーションも広がります。

非常用トイレは避難生活には欠かせないアイテム

すぐに必要になるのがトイレ。
災害時はもちろん、水が使えない時や配管が詰まるという最悪の事態に備えて、市販の『非常用トイレセット』は必ず準備しましょう。

収納場所はもちろんトイレに。上棚などがなければ袋に入れて後方にぶらさげて置いておきます。

 

その他の生活必需品は?

食品はいち早く支給されますが、支援物資として手に入らなそうなモノやあったら便利なモノについても、非常時のためになるべく置いておきたいですね。

被災者の体験談から、どちらかというと「1階より2階の方が安全だった」という事例が多数あります。1995年以前の木造建築基準や、津波の心配のある地域だと、1階部分は倒壊や浸水の心配がありますから、2階の方が安全と言えるのかもしれませんね。

このため我が家でも、食料品以外の生活必需品は、コンテナにまとめて2階へ置いています。

さいごに

備蓄など2次の備えの置き場所の候補としては、車の中や外倉庫などもおすすめです。
万が一、家が倒壊した場合など、家の外に備えがあった方が取り出しやすいというメリットがあります。
また、リスクを分散するという意味でも、非常用品は一箇所にまとめるのではなく、複数の箇所に置いておく方が効果的です。

一気にそろえるのは無理! というご家庭でも、このように普段使いできるモノが非常時には非常品に切り替えられることを知っておくだけで、ハードルが下がり備える準備がしやすくなります。

明日は我が身。
備えがあるのと、ないのとでは、いざというときの心の余裕が全く違ってきます。大切な家族のために、いち早く準備を整えていきましょう。

柳澤知伽プロフィール