ロッキングチェア(rocking chair)

キーワード解説
休息用のイスの一種。脚の下にゆるやかにカーブした台木がついていて、前後に揺り動かすことができるものをいう。「揺り椅子(いす)」ともいう。

ロッキングチェアの歴史
発祥地はアメリカのニューイングランド地方で、1760年代にアメリカ合衆国建国の父とも呼ばれる政治家であり物理学者でもあったベンジャミン・フランクリンが考案したという説もありますが、実際にはフランクリン以前から存在していたという説が有力です。もとは庭などで使うもので、普通の椅子の底に、カーブした板をとりつけて揺れるようにしたものでした。イギリスに伝わったのは1725年頃であり、やはり当時は庭で使うための椅子として用いられていました。19世紀以後、様々な材質やデザインの椅子が生まれ、庭だけでなく居間などでも愛用されるようになり、欧米諸国やイギリスで広く普及しました。ちなみに現代では、同じく休息用の椅子である、ひじ掛けつきで柔らかくゆったりとした「安楽椅子」と混同されることもありますが、全くの別物です。


ロッキングチェアの主な種類


「ウィンザー・ロッカー」(Windsor rockers)
17世紀後半から英国ウィンザー地域でつくられ始めた「ウィンザー・チェア」の一種で、厚い座板に細い脚、背もたれに並ぶ細い背棒が特徴の木製チェアです。シンプルな作りでありながら、木製ロッキングチェアの王道とも呼ばれています。現在も、アンティーク風ロッキングチェアと呼ばれるものは、だいたいこの椅子の形状をしています。


「プラットフォーム・ロッカー」(platform rockers)
固定された台の上に乗ったロッキングチェアの接点にバネがある事で前後に揺れるというものです。
ウィンザー・ロッカーと異なり、椅子が直接床の上で前後に揺れるよりも静かで、床を傷つける心配がないというメリットがあります。


「グライダー・チェア」(glider chair, glider rockers, gliders)
座面が前後にスイングするように作られており、アメリカなどではベビー用品として親しまれている椅子です。


今回の記事に登場したアイテム
ロッキングチェア 組立式(株式会社フクダクラフト)