スツール

キーワード解説
背もたれや肘掛けの無い一人掛けの椅子、または腰掛け。椅子のなかでも最も古い形式に属すと言われている。英語での表記はStool。

スツールの歴史

現存する最古の椅子は、エジプト考古学博物館に収蔵されている第4王朝のスネフェル王の妃が使っていた椅子だと言われています。これは肘掛けや背もたれのある椅子ですが、それよりも昔、第2王朝時代(紀元前2680年頃)の墓石には、牛の脚部ような形状の脚を持つスツールが彫られており、椅子よりも先駆けて、このようなスツールの原型とも呼べるものが存在していたと考えられます。
当時のスツールには大きく分けて、3~4脚の脚をつけたものと、X脚のものがありました。
ギリシア人はエジプトの形式を継承し、X脚の折畳み式のものは公的生活に、4脚式のものは家庭や学校などの日常生活に使用しました。これらはローマ時代、中世と後の時代にも受け継がれています。

一方、日本においては、最古の椅子と呼べるものは、弥生時代前期の丸太をくりぬいたものでした。これも、ある意味スツールと呼べますね。また中国から伝来した胡床や、室町時代以降に武士が野戦用に使用した床几(しょうぎ)と呼ばれる折りたたみ椅子なども、椅子の起源と考えられます。
ただ、基本的には床に直接座ることの多い生活様式だったため、西洋に比べると椅子文化はそれほど発展しないまま明治を迎え、文明開化と共に、西洋の文化として取り入れられました。

スツールの種類

●ハイスツール(カウンタースツール)
バーやカウンター席のあるお店、カウンターのある対面式のキッチンなど、主にカウンターで使用される座面の高いスツール。高さの調整できる製品もあります。

●キッチンスツール
キッチンの流しやコンロ、調理スペースなどで、座ったまま料理などの作業が出来るように、一般的な椅子よりも高めの座面になっているスツール。作業をしやすいように、座面はやや狭めに作られています。

●スタッキングスツール
お店など多くのスツールが必要となる場所で、収納しやすいようにスタッキング機能(積み重ねができる)がついたスツール。一般家庭のリビングなどでも、スタッキングが出来るタイプのスツールなら、掃除の際に一箇所にまとめることが出来て便利です。

●フットスツール
座るためではなく、足置きとして用いられるスツール。要するにオットマンのことです。基本的にはソファとセットで使われることが多い。もちろん、座る用途にも使えます。

●折りたたみスツール
使わないときに、折りたたんでコンパクトに収納できるスツールです。来客用など、普段使わないけれど、必要なときに備えて置いておきたいときに便利です。同じく収納しやすいスタッキングスツールと比べても省スペース効率が高いものがほとんどで、会議室など、多くの椅子が必要となる場面では、折りたたみスツールの方が適していると言えるでしょう。

●収納スツール
収納スツールは、一見すると普通のスツールで、椅子や足置きとして使用できますが、中が箱のように空洞になっており、色々なものを収納できるようになっています。収納が足りていない時に便利です。

●ステップスツール
いわゆる踏み台タイプのスツールです。脚立のようにステップ部分がついているため、高いところのものを取る時に便利です。特にキッチンで用いられますが、その安定感から踏み台以外の用途にも活用できます。キッチンスツールと兼用できるのがメリット。また、デザインによってはサイドテーブルのように使ったり、収納家具として使うことも出来るスツールです。

スツール

今回の記事に登場したアイテム
ハイスツール バーチェア カウンタースツール(東谷株式会社)