スレート(粘板岩)

キーワード解説
粘板岩は、泥岩や頁岩(けつがん)が、圧力により弱い広域変成作用を受けて、固く緻密になり、薄い板状に割れやすくなった泥質の岩石である。スレートとも呼ばれる。一般的に暗灰色から黒色をしており、屋根瓦(やねがわら)、石盤、硯(すずり)、敷石、石碑、食器などに利用される。

スレートの語源
英語でslateは、粘板岩そのものや、粘板岩またはそれに類似する物質から採った薄石板(特に屋根ふき用,または文字や絵をかくのに用いるために加工したもの)を指します。その語源は、1340年以前の中期フランス語esclate(esclat「裂けた破片」の女性形)が元になっていると考えられています。

建築材としての粘板岩
天然素材のなかでも優れた耐久性をもつ粘板岩(スレート)は、屋根石の素材にぴったりなため、ヨーロッパでは12世紀頃から建築材として使われていたという文献があります。
ただし、粘板岩は数千〜数万年の歳月をかけて泥岩が板状に堆積された岩のため、わずかしか採掘できず、お城や教会といった歴史的建造物など限れた建物にしか使われていません。有名なところでは、モン・サン・ミッシェル修道院やパリのルーブル美術館などに使われています。日本でも、粘板岩の薄く板状に射げる性質を利用して、スレートを用いた屋根瓦が生まれました。やはり天然素材としては希少なため、現在はセメントに砂や石粉をまぜて作った人造のスレートが建築材料として広く使用されています。

新しい食器としての魅力
近年ブームになったスレート皿(プレート)ですが、最先端カルチャーの発信地と言われるブルックリン地域にある、「Brooklyn Slate Company」が、スレートブームの火付け役と言われています。アメリカを代表する新聞の一つ「ニューヨーク・タイムズ」で特集が組まれたことをきっかけに、全米に広まりました。
洗練されたおしゃれな見た目はもちろん、どんな食材にもマッチする使いやすさ、お手入れのしやすさ、優れた耐久性など、その魅力は多く、日本でもinstagramなどのSNSを中心に一気に話題になりました。

今回の記事に登場したアイテム
スレートプレート スクエア(株式会社リビング)