お米が美味しくなると人気!曲げわっぱ弁当の選び方とお手入れ方法

お米が美味しくなると人気!曲げわっぱ弁当の選び方とお手入れ方法

曲げわっぱのお弁当って、すごく美味しそうに見えますよね。私も長年愛用していますが、実際にご飯が美味しいと感じています。でも曲げわっぱはそれなりに高価なものも多く、「お手入れが大変そう」とか、「どれを選べばいいかわからない」と購入を迷っている方も多いのではないでしょうか? そんなあなたのために、今回は曲げわっぱ弁当の人気の理由や選び方、お手入れ方法など、気になる疑問を徹底調査してみました。

曲げわっぱが人気なのはなぜ?

特に大きな人気の理由としては、下記の3つが挙げられます。

人気の理由1 「ご飯がおいしい」
曲げわっぱの弁当箱の魅力は、何と言っても、「ご飯が美味しい」ということです。
お米から出る余分な水分を適度に吸い取ってくれるので、べちゃべちゃせず、ふっくらとしたご飯になり、時間が経って冷えてしまっても美味しく食べることができます。
また、木そのものが持つ調湿作用で、お弁当内の湿気を調節してくれます。このため、夏はご飯やおかずが傷みにくく、冬はご飯が固まりにくいため、一年を通して美味しく安全に食べることができます。

人気の理由2 「見た目の美しさ」
天然の美しい木目がそのまま生かされており、素朴でホッとする温もりを感じられます。
また、残り物のおかずを適当に詰め込むだけでも、何だかものすごくオシャレで美味しそうに見えるため、SNSのInstagramでも「”インスタ映え”するお弁当が作れる」と大人気です。

人気の理由3 「軽い」
曲げわっぱのお弁当箱は、薄い板状の木をくるっと曲げて作られているため、かなり軽いです。毎日お弁当を持っていくという方にとって、この軽さはすごく助かります。

わっぱ
▲「曲げわっぱ」のお弁当箱には色々な種類があるので、違いを知って、あなたにぴったりの物を探してみましょう。

知っておきたい、曲げわっぱの塗装の種類とその違い

曲げわっぱには大きく分けて3つの種類があります。それぞれに、メリットやデメリット、お手入れ方法の違いがあるので、一つずつ詳しくみていきましょう。

  • 白木(無塗装)
  • 漆塗り
  • ウレタン塗装
白木
▲「曲げわっぱ」の代表格と言えば白木。木目を活かした素朴な雰囲気が素敵です。

曲げわっぱの魅力が全て詰まった【白木(無塗装)】

白木(無塗装)とは、名前のとおり素材そのままで、塗装を行っていないタイプです。木目を生かした見た目の美しさはもちろん、使われるスギやヒノキなどの木本来の香りを楽しむことが出来ます。

ただし、取り扱いの面でやや注意するポイントが多いため、他の種類に比べて使い勝手の面では若干劣ってしまいます。
そこで最近は、白木の良さをそのまま生かし、お手入れしやすいように外側だけウレタン塗装を施したものも増えてきています。

メリット

  • 木目の美しさと、杉・檜などの素材が持つ良い香りが楽しめる。
  • 優れた吸湿性で、ご飯の美味しさを極限まで引き出す。
  • ご飯が冷めても美味しい。
  • 殺菌作用があり、防腐効果が期待できる。

曲げわっぱのお弁当箱というと、この白木(無塗装)を思い浮かべる方が多いでしょう。何も塗装を施されていないため、杉や檜などが持つ良い香り・美しい木目をそのまま楽しめます。また木地の持つ優れた調湿作用により、ごはんが冷めても美味しくなります。
また、木が本来持っている殺菌作用により、防腐効果も望めます。

デメリット

  • 生乾きによる湿気に弱く、傷みやすい(手入れが大変)。
  • 寿命が長くない。
  • 油物や醤油などが染みやすい。

湿気に弱く、生乾きの状態は黒ずみの原因ともなります。使用後に洗って水気を拭いた後、伏せずに上向きに干し、しっかりと自然乾燥させる必要があります。基本的に、白木の寿命はそこまで長くありません(プラスチックのものよりは長持ちします)。
また、油が染み込みやすいので、油物のおかずを入れる際にはカップを使うなどの工夫が必要です。

お手入れのポイント
使用前
中身を詰める前に、まずお弁当箱の内側に水を張り、1分くらい吸水させてから、水を捨て、布巾で水気を拭き取ります。
ご飯やおかずのこびりつきは、このひと手間をかけることで防ぐことができます。

洗い方・乾かし方
基本的なお手入れとしては、使用後はお湯を入れて汚れを浮かしてから、スポンジなどで洗います。中性洗剤は使えないことが多いので注意しましょう。仕上げに熱めの湯をかけて布巾で拭き取り、上向きに置いて自然乾燥させます。製品によってお手入れ方法が異なることもあるので、ご使用前にお取り扱いの注意点をしっかりと確認しましょう。

《長く使うためのポイント》
・洗った後にしっかりと自然乾燥させることが重要です。外出先でお弁当箱を洗う方もいらっしゃいますが、白木(無塗装)の曲げわっぱ弁当の場合は、そのまま持ち帰って家で洗うことをおすすめします。
・完全に自然乾燥させようとすると、どうしても丸一日はかかってしまいます。毎日使わず、一日ずつ休ませながら使うほうが長持ちします。
・電子レンジや食洗機などは使用できません。
漆塗り
▲漆の独特の光沢が美しい曲げわっぱのお弁当箱。

美しい光沢と、優れた耐久性が魅力【漆塗り】

曲げわっぱに漆塗りの塗装を施したタイプです。無塗装の曲げわっぱに比べると圧倒的に取扱いが楽で、洗う際にも中性洗剤が使えるだけでなく、乾拭きを続けることで漆のツヤが変化していくのも魅力です。また、漆自体に殺菌効果もあるため、衛生面においても安心できます。

漆塗りには本塗りと拭き塗りとがあり、拭き塗りのほうが木の風合いが残ります(※画像は拭き塗りのものを使用しています)。

メリット

  • 耐久性に優れている。
  • 強力な殺菌効果(抗菌性)がある。
  • 漆の光沢が美しい。

漆塗りは耐久性に優れており、高価な製品だと漆の塗りなおしなどもしてくれるため、何十年と使うことが出来ます。

漆には強力な抗菌性があるので、防腐効果もバッチリで、衛生面でも安心できます。白木(無塗料)よりは劣るものの、木地が漆を通して白木同様に呼吸できるので調湿作用もあります。つまり、ご飯の美味しさなどは十分に味わえます。

洗う時も中性洗剤を使えるので、お手入れも格段に楽になります。油が染み込むことも無く、おかずを詰める際にひと手間かける必要がありません。
また、洗った後に乾拭きを続けることで、漆特有の艶が出てくるため、経年の変化を楽しむこともできます。

デメリット

  • お弁当箱としてはかなり高価。
  • 漆特有のにおいがある。
  • 急激な温度変化に弱い。

漆の原料は高価で、白木(無塗装)に比べて漆を塗るという工程が増えるため、3種類の中でもっとも高価な商品となります。ただし、そのぶん耐久性には優れているため、長い目でみれば、高すぎるということはないでしょう。

個人差はありますが、漆特有のにおいが気になるという方もいらっしゃいます。においが気になる場合は、直射日光を避けて風通しが良い日陰で何日か干すとよいでしょう。

お手入れのポイント

洗い方・乾かし方
中性洗剤(普通の家庭用の食器洗い洗剤)を使って、柔らかいスポンジで洗います。他のタイプにも共通して言えることですが、長時間水に漬けておかないように気をつけましょう。洗った後は、柔らかい布で水気を拭き取るだけで大丈夫です。

※蒔絵などのついた高価な漆塗り弁当箱の場合、無地の漆塗りよりもデリケートです。ガーゼの布などで優しく洗い、優しく拭いてください(強くこすらないでください)。

《長く使うためのポイント》
・水気はしっかり隅々まで拭き取りましょう。隅に水が溜まったままだと破損の原因になります。
・長時間の直射日光や温度・湿度の高い場所は避けるなど、保管する場所にも気をつけましょう。
・電子レンジや食洗機などは使用できません。
ウレタン
▲お手頃価格でお手入れも簡単なウレタン塗装。でも選び方には要注意!

初心者にオススメ。利便性に優れた【ウレタン塗装】

木地の表面を樹脂でコーティングしたものがウレタン塗装です。見た目もきれいで汚れにくく、扱いがとても簡単です。曲げわっぱを使ってみたいけど、お手入れが難しそうと感じている初心者の方にもオススメ。

ただし、お弁当箱全面にウレタン塗装が施されたものは、木地が全く呼吸できないので杉や檜の殺菌・調湿機能や芳香がなく、曲げわっぱの良さが完全になくなってしまいます。
選ぶときには、内側が無塗装かどうかチェックしましょう。

メリット

  • 見た目は白木そのものの美しさ
  • 簡単に洗える
  • 汚れにくく、油物もOK
  • 比較的安価で手に入る

見た目は白木(無塗装)の曲げわっぱとほとんど変わらず、木目など素材そのものの風合いを生かした美しさが魅力です。

表面をウレタンで加工することによって、ご家庭で普段使用されている食器洗い洗剤で簡単に洗うことが出来ます。また、油物を入れても汚れにくいなど、利便性を第一に考えたものとなっています。

さらに、他の2種類に比べて、比較的安価に手に入るのも嬉しいポイントです。

デメリット

  • 吸湿性や、杉や檜の殺菌効果が一部期待できない。
  • 杉や檜本来の香りがしない。
  • ウレタン特有のにおいがある。

表面を樹脂でコーティングしてしまうことにより、木地がうまく呼吸できず、曲げわっぱの最大の魅力である吸湿性などが損なわれてしまいます。特に内側までウレタン塗装が施されたものは、プラスチックのお弁当箱と機能的に変わらないため、購入する際にはどの部分に塗装が施されているかを確認するようにしましょう。(ご飯部分は無塗装で、おかず部分はウレタン塗装になっているものが理想的です)。

杉や檜といった香りのよい木材を使用していても、残念ながらウレタン塗装の場合は木の香りは全くしません。また、個人差はありますが、ウレタン特有のにおいが気になるという方もいます。

お手入れのポイント
洗い方・乾かし方
中性洗剤(普通の家庭用の食器洗い洗剤)を使って、柔らかいスポンジで洗います。他のタイプにも共通して言えることですが、長時間水に漬けておかないように気をつけましょう。洗った後は、柔らかい布で水気を拭き取るだけで大丈夫です。

※塗装部分によって、お手入れが異なる場合があるので、ご使用前にお取り扱いの注意点についてよくご確認ください。

《長く使うためのポイント》
・塗装が施されていない部分は、白木のものと同様に湿気に弱いため、洗ったあとは必ず水気をよくふき取りましょう。
・長時間の直射日光や温度・湿度の高い場所は避けるなど、保管する場所にも気をつけましょう。
・電子レンジや食洗機などは使用できません。

おかずを美味しく見せるコツとは?

実は、曲げわっぱのお弁当を美味しく見せるには、ちょっとしたコツがあります。
それは「おかずを入れる順番」。最後にポイントとしてお伝えします。

1.まず最初にご飯を詰める。
2. メインの大きいおかず(形が崩れにくいもの)を詰める。
3.形が崩れやすいおかずを入れる。
4.最後にすきまに詰めるおかずを入れる。

この順に入れると、とても綺麗に入ります。

さいごに

ちなみに私が初めて買った曲げわっぱのお弁当箱は、白木でした。お手入れに洗剤が使えないのが大変で、油染みも出来、漆塗りのお弁当箱に買い換えました。こちらは白木に比べるとだいぶ扱いやすいです。かれこれ5年以上経過しましたが、まだまだ現役で活躍中。
日本に古くから伝わる伝統工芸品なのに、意外と機能的な曲げわっぱ。あまり難しく考えず、まずは是非一度使ってみてくださいね。