鬼おろし

キーワード解説
竹で作られた食材をおろすための道具。竹製のおろし器。
三角の鋭い刃が鬼の歯のように見えることから、その名がついたとされている。

竹は細く長く加工されると、よくしなって柔軟性に長けますが、面を使うと強固で丈夫になります。
そんな特徴をいかした鬼おろしは、江戸時代には、すでに農村部で使われていたそうです。
金属にくらべると熱伝導が少ない竹は、すりおろす際の摩擦による熱が発生しにくく、食材へのダメージが少ない材質。
連なった三角形の強固な竹の刃は、粗くおろせるので、余分な水分が出にくいというのが最大の特徴です。

daikonoroshi-45例えば鬼おろしで大根をおろした場合、ザクザクとした食感になります。
繊維を壊すことなくおろすことができるので、大根の繊維と水分が分離せず、栄養分を逃すことなく食べることができます。

辛い大根おろしが苦手という方がおられますが、大根おろしの辛味は、大根がおろすことによって生成される成分のせい。アリルイソチオシアネートといって、大根のすりおろしの際に繊維が壊れることで作られます。
ですので、繊維を壊しにくい鬼おろしですりおろした大根おろしは辛くはありません。
大根そのものの味が感じられるということが人気の理由となっています。
鬼おろしでおろした大根おろしは、そのまま食べてもおいしく、薬味という枠こえてレパートリーを増やしてくれます。おろし鍋にしても、水っぽくならず、大根が出汁を吸うのでおすすめです。

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