エラストマー

キーワード解説
ゴムのような弾性をもつ高分子の総称。「erastic(弾力のある)」と「polymer(重合体)」を合わせて略した造語。

エラストマーは、厳密に言うと、ゴムと熱可塑性エラストマーの2つに分けられます。
ゴムといえば、ゴムの木の樹液を原料とする天然のゴムや、石油から作られる合成ゴムがありますが、これらは、化学的に分子を結びつけています。鎖のような分子が結びついて網目状になることで、伸び縮みするのです。分子を結びつけるための製造工程を加硫といい、どろどろとした原料のゴムに硫黄などを混ぜ、熱を加えることで硬化させます。一度硬化すると、温度による変化はないため、元に戻ることはありません。この製法は1800年代に確立され、その後のゴム工業に大きな発展をもたらしました。
一方、熱可塑性エラストマーは、高温では可塑化されて形を変えることができ、常温ではゴムのような弾性を持つという特徴があります。温度によって変化するのは、分子の結びつきは関係なく、弾性をもつ柔らかいソフトセグメントと、変形を止めるハードセグメントからなっているからです。製造は、熱を加えて溶かし、型に入れて冷やし固めるというシンプルな工程で製品化できるので、ゴムよりコストが抑えられます。何度も溶かしたり固めたりできて、リサイクルが可能なことも、産業廃棄物の問題を抱える近年、熱可塑性エラストマーの需要は高まっています。
一般的には、エラストマーは、熱可塑性エラストマーのことを指すことが多いようです。

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